スピーキングタスクを繰り返すと飽きるのか? The Modern Language Journalに論文が掲載されました。

スピーキングタスクを繰り返すことで、流暢性が高まることが分かっています。しかし、繰り返し練習によって、学習者が飽きてしまうのではないか?という心配もあります。そこで、本研究では、繰り返し練習に関する学習者のエンゲージメントやどう感じているかについて調べるため、日本の大学生がスピーキングタスクを6回繰り返す練習をした直後にアンケートに答えてもらいました。特に、エンゲージメント(集中力と楽しさ)とタスク繰り返し練習がどれだけ有益だったかを尋ねました。

  • 学習者は4回までの繰り返しは役立ったと感じていた。
  • 授業時間内に少し間隔を空けて繰り返し練習した学習者は、5回までの繰り返しが役立ったと感じた。
  • さらに、間隔を空けて繰り返し練習すると、自分の発話の流暢性の伸びを正確に評価できる。一方、連続で6回繰り返した学習者は、自分の流暢性の伸びを過大評価する傾向にあった。

詳しくは、最近出版された半沢蛍子(東京理科大学)さんとの共著論文を御覧ください。Open Accessですので、どなたでも読めます。

Hanzawa, K., & Suzuki, Y. (2023). How do learners perceive task repetition? Distributed practice effects on engagement and metacognitive judgment. The Modern Language Journal, Early View, 1-28.

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