日本語の第二言語習得研究者が集まる、第二言語習得研究会(JASLA)のにおいて、基調講演を行いました。今回お呼びいただいた大会実行委員の先生方へ厚く御礼申し上げます。
JASLAは、国内外に1,600名を超える会員(ML登録者)を擁し、世界中の日本語習得研究者をつなぐ重要なSLA学会の一つです。「理論と実践の両方を追究する」という基本姿勢のもと、研究成果を教育現場や社会へ還元することに力を注がれており、その「理論と実践のインターフェイス」となる場においてお話しできたことを大変光栄に存じます。今回お招きいただいた大会実行委員の先生方に、厚く御礼申し上げます。
タイトル: 教室の「当たり前」を見直す ―ISLA研究が示す日本語教師の役割―
概要: 本講演では、私が専門とする英語教育・応用言語学(ISLA)の知見を、日本語教育の文脈へと架橋することを試みました。具体的には以下のトピックについて、理論的エビデンスと実践的アプローチの両面から議論しました。
- 教師の役割の再定義:知識の伝達者から学習プロセスの支援者へ
- 訂正フィードバックの最適化:リキャストとアウトプット誘引型の使い分け
- 「練習」の再評価:スキル習得理論と自動化のメカニズム
- 指導の優先順位:語彙の4ストランドと発音のIntelligibility
質疑応答では、「すべての誤りを訂正すべきか」「明示的知識の役割」といった核心的なテーマについて、フロアの先生方から鋭いご質問をいただき、私自身にとっても大変刺激的な対話の時間となりました。 ご参加いただいた皆様、ならびに運営委員の皆様に心より御礼申し上げます。
なお、本講演の内容をまとめた論考は、同会の学会誌『第二言語としての日本語の習得研究』にて後日公開される予定です。

