応用言語学の学術誌 Studies in Second Language Acquisition に論文が掲載されました。
本研究は、コミュニケーション活動を行う際、英単語の練習を活動の「前」に行うべきか「後」に行うべきかという問いに対し、脳科学的なアプローチで検証したものです。実験の結果、練習のタイミングによって学習効果が異なることが明らかになりました。
具体的には、活動「前」の練習は単語の記憶定着を促し、1週間後も効果が持続することが分かりました。一方、活動「後」の練習は、対話中の学習者ペアの脳活動の同調(シンクロ)を高め、相互理解を促進する効果がありました。
学習目標(知識の正確さか、対話プロセスか)に応じて指導のタイミングを変えるべき、という教育現場への示唆を与える研究です。
本研究は、早稲田大学のプレスリリースに掲載されました。詳細は以下のリンクからご覧いただけます。ぜひご一読ください。

英単語の練習、脳科学で最適なタイミングを探る
英単語の練習、脳科学で最適なタイミングを探る―記憶定着は対話「前」、意思疎通の促進なら対話「後」の練習が効果的―発表のポイント 本研究は世界で初めて、英単語でのコミュニケーション活動において、単語練習を活動の「前」に行うと記憶の定着が進み、...
論文タイトル:Timing matters for interactive task-based learning: Effects of vocabulary practice on learning multiword expressions and neural synchronization (ジャーナルウェブサイト)
執筆者名: 鈴木祐一¹, 野澤孝之², 内原卓海³, 中村幸子⁴, 宮﨑敦子⁵, 鄭嫣婷³ (¹早稲田大学, ²富山大学, ³東北大学, ⁴玉川大学, ⁵東京大学)





