【高校英語授業セミナー資料・動画公開】第二言語習得(SLA)から英語授業を振り返ってみよう~“科学的”知見に基づく指導と教室活動の設計~

2025年5月25日に開催されたSherpaセミナーの資料を公開いたします。

資料のダウンロードリンクはこちらです。
セミナー動画は、YouTubeで公開されています(動画リンク)。

本セミナーに関する英語教育と第二言語習得研究についてもっと詳しく知りたい方は

鈴木祐一(2024)『あたらしい第二言語習得論』研究社.
金谷憲編著 (2020)『高校英語授業における文法指導を考える――「文法」を「教える」とは?』アルク.
金谷憲編著 (2017)『レッスンごとに教科書の扱いを変えるTANABU Modelとは』アルク.

<セミナー概要>
 2010年に始動したSherpaプロジェクト(リーダー:東京学芸大学 名誉教授 金谷 憲)では,登山におけるシェルパ(案内人)が登山家を頂上まで導くように,先生方のお手伝いを通じて,高校英語授業改善に貢献することを目指しています。今回は、第62回目のセミナーとなります。

今回のテーマは、「第二言語習得(SLA)から英語授業を振り返る」です。第二言語習得(SLA)とは、外国語習得のメカニズムや指導効果を実証的に検証する学問です。教員養成課程のコアカリキュラムにも含まれ、最近では都道府県の教員研修でも取り上げられるようになりました。

SLA研究からは効果的な英語指導・習得に関する”科学的”知見が蓄積されています。しかし、これらの知見をそのまま教室現場に応用できるのか、実際の制約のある高校英語授業にどう活かせるのかについては、慎重な検討が必要です。

このセミナーでは、SLA研究の知見を基に、普段「当たり前」と考えて行っている授業での営みについて振り返り、改善のヒントを探ります。特に、語彙・文法指導の効果的な方法や、教室をコミュニケーションの場にするための具体的な取り組みについて考えます。

今回は、長年高校教員をされて現在は大学で英語教員養成に関わっている萩原一郎先生をお招きし、豊富な教育経験からSLA研究の知見をどう授業に活かしてきたか、実践者の視点からもお話いただきます。

第1部では上記のような話題提供を行い、第2部はいつも通り、第1部の内容を踏まえてフロアとの情報交換、質疑応答などにたっぷりと時間を取りたいと思います。是非、質疑応答だけではなく、勤務校での実践事例などたくさんご紹介下さるようお願いします。

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<セミナー詳細>
■日時
2025年5月25日(日) 13:30~16:00 (受付開始13:00)
※開始時刻になりましたら,各自でご案内メール内に記載されたURLをクリックして、ご参加いただきます。
※ご案内メールにzoomの操作方法に関する資料を添付いたしますので、事前にご確認いただけますと,当日スムーズにご参加いただけます。操作に関してご不安な方は,セミナー当日13:15より,zoomの操作方法の説明をいたしますのでぜひご参加ください。

■セミナースケジュール(予定) 
※Sherpaセミナーは、第2部のフロアディスカッション・Q&Aに十分な時間(85分)を取っており、積極的な意見交換を行っています。ぜひ日頃の実践での疑問などをお持ち寄り下さい。

第1部:講師による話題提供 [70分]

・第二言語習得(SLA)研究とは何か?
・効果的な語彙・文法指導のプライオリティ
・学習者への理解を深める視点
・ベテラン高校教師との対話:SLA研究の知見と実践の融合
・まとめ:研究と実践の双方向的な関係

休憩 [10分] 

第2部:Q&A,フロアディスカッション[70分]
(※第2部からは、基本的にはビデオをオンの状態でご参加をお願いいたします。)

閉会(16:00)

■講師 
鈴木祐一(早稲田大学准教授)
萩原一郎(神奈川大学ほか非常勤講師)

■主催 Sherpa(Senior High English Reform Project ALC)
■後援 株式会社アルク
■対象
・英語の先生
・英語教員志望の学生
・英語学習指導に関心のある方
■受講料 無料

J-SLARF
Yuichi Suzuki’s Website (鈴木祐一 早稲田大学)