金谷憲先生(東京学芸大学名誉教授)が長年携わってきた高校での英語授業改善に関する授業モデルを中心にまとめられています。全国の高校で実践されている次の6つの英語教育のモデルを紹介しています。様々な高校でのカリキュラムについての全体像を把握する上で、有益な一冊になっています。
1 捨てる:TANABU Model
2 易しくする:三本木メソッド
3 繰り返す:山形スピークアウト方式
4 ラウンドで繰り返す:5ラウンドシステム
5 併せる:KitaCom
6 特別プログラムを作る:コアラ(コアラーニング)
これらのカリキュラムは現在進行形で全国の先生方が日々工夫し、改善しながら発展していっているものです。このようなカリキュラムが実を結んでいく背景としては、次のような共通点が見られます (p. 221)。
- 学校英語科全体の取り組みになっている(同僚性・協同が重要)
- 長期間に渡る試行錯誤(TANABU Modelは11年目)
- 外部サポート(国や教育委員会などの予算的、指導主事などによる内容的など)を得られている
- 蓄積を確認しながら、校内・校外ともに広く共有されてきている
さらに、中学と高校のギャップ解消のための斬新なカリキュラム(ミラカリ)も提案されています。
ご興味のある方は是非お手にとって見て下さい。(Amazonのリンクはこちら)
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